『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』をIMAXで観た
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最終更新日:2022/10/18
ロード・オブ・ザ・リング IMAX
オークの襲撃により、旅の仲間たちは三手に分裂。ピピンとメリーはオークに連れ去られ、アラゴルン・レゴラス・ギムリは2人を奪還せんと追いかける。フロドとサムは、ゴラムに道案内をさせて滅びの山を目指していた。
アラゴルンたちは、白い魔法使いとして復活したガンダルフと合流し、サルマンの軍勢が狙っているローハン国へ向かう。ローハン国王はサルマンの魔力に冒され生気を失っていたが、ガンダルフが魔力を除去して正気を取り戻す。オークから逃れたピピンとメリーは森の中に迷い込むが、エント族に救われる。
2001年から2003年にかけて公開された『ロード・オブ・ザ・リング』3部作が、imax版で公開。本作は真ん中の第2作にあたる。まず映像や音響面だが、主要キャラクターのアップが多く、それらは残念ながら画質の荒さや背景にはめ込んだ違和感を払拭できていない。音響の方は、後方スピーカーから効果音が発せられる場面が何度もあって、こちらは実感できる。
ストーリー面では、三手それぞれに見ごたえがある。指輪の魔力に冒されそうになるフロドを救い奮い立たせるのはサムで、彼の成長が目覚ましい。成長といえば、前作ではお荷物でしかなかったピピンとメリーは、エント族との邂逅によって終盤に活躍を見せる。
アラゴルンたちは、ローハン国での戦闘で気を吐くものの、多勢に無勢で敗色が濃厚になってしまう。その形勢を逆転したのは、(魔力に冒されていたときの)国王に追放を言い渡された甥の生還で、騎馬隊を指揮する有能な戦士だった。連れ帰ったのは、ガンダルフだ。
キーパーソンのひとりと言えるのがゴラムで、ビルボに奪われる前は自身が指輪を持っていたため、序盤ではフロドに襲いかかる。結局取り押さえられ、サムはすぐにでも殺すべきと主張するが、フロドは情けをかける。ゴラムには臆病な人格と凶暴な人格が同居し、観る側としても気を許せない存在だなと思ってしまう。調べたら、もとはホビット族だったそうだ。
タイトルにある「二つの塔」だが、ひとつはサルマンのいるオルサンク塔、もうひとつは、サウロンの魂が住むバラド=ドゥア塔を指すのだそうだ。オルサンク塔はエント族によって陥落するが、後者は暗黒の炎が燃える妖しい存在感を放ち、その全貌は次作で明らかになる。
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