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チェ 28歳の革命(2008年)

公開日: : チェ・ゲバラ

チェ 28歳の革命(2008年)

1950年代後半。エルネスト・ゲバラは、メキシコでフィデル・カストロのことばに共鳴。バティスタ政権を倒すべくキューバに乗り込み、反乱軍に加入する。本隊からは離れて負傷兵を抱える部隊に自ら異動し、戦場の最前線に立つ。医師として同志や一般人を診療するだけでなく、部隊の指揮もとる。

1964年。ゲバラはニューヨークに行き、支持者のパーティーへの出席や国連でのスピーチなどで、キューバの現状を訴える。

1964年と1950年代後半とが、交互に切り替わる構成になっている。前者はモノクロで、革命を成功させた後の政治家としての立ち位置になっている。後者はカラーで、現場に立ち戸惑いや苦悩も抱えつつ、革命家として成長していくさまが描かれている。

カストロとゲバラは同志ではあるが、ふたりの特性は当然ながら全く同じとではない。キューバ人のカストロと、アルゼンチン生まれで南米各国を見聞きしつつキューバに行き着いたゲバラ。政治家のカストロと、医師のゲバラ。キューバの革命が成功したら中南米にも波及させたいと、ゲバラはカストロに話していた。

ゲバラはベニチオ・デル・トロ、カストロはデミアン・ビチル。監督は、スティーヴン・ソダーバーグだ。ベニチオ・デル・トロは、『007 消されたライセンス』『ユージュアル・サスペクツ』でも観ているが、このゲバラ役がこの人の代表作になるのではと思う。ゲバラの書籍を読み、遺族とも会うなど下準備を徹底したとのことで、なりきりぶりがハンパじゃない。

1964年のゲバラの通訳の男がオスカー・アイザックだが、スーツにメガネ姿のビジネスマン風スタイルが、現在のこの人の佇まいとはイメージがかけ離れすぎていて、あらかじめ知っていて観てもよくわからなかった。

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