モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年)
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最終更新日:2022/10/09
チェ・ゲバラ
キューバの革命家チェ・ゲバラが、医学生時代に南米を旅行した体験を日記として残していて、それを原作とする映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観た。
大学卒業を控えたエルネスト(チェ・ゲバラの本名)は、7歳年上の友人アルベルトと共にバイクでブエノスアイレスを出発し、南米を横断。金のない2人は、食料と寝床の確保のため、現地で出会う人たちに対しうまく取り入ろうとし、それは成功したり失敗したり。やがてバイクは修理不可能になり、ヒッチハイクで旅を続ける。後半になると、ペルーの遺跡やハンセン病患者との触れ合いなどで空気が引き締まり、やがてエルネストはある決意をする。
青春ロードムーヴィーといった雰囲気で、2人はケンカもするし酔っ払ってポカもしでかす。アルベルトは口がうまいお調子者で、エルネストはきまじめで融通がきかない。そんな2人ではあるが、信頼し合っているのは観ていて伝わってくるし、うらやましくもある。エルネストは喘息持ちで、劇中でも何度も喘息に苦しむシーンがあるのだが、そのおかげで徴兵をまぬかれたとも言っていて、喘息とうまく付き合っている一面も覗かせる。
ラストにナレーションが入り、それによると2人は8年後に再会。そのときエルネストは、キューバの革命家ゲバラとして、アルベルトを迎えたそうだ。ゲバラは革命家としてボリビアで処刑されて39歳の生涯を閉じるが、一方のアルベルトは生き続けた。ナレーションの後にある老人の横顔がアップになるのだが、80歳を超えて健在のアルベルト本人だったようだ(2011年に死去)。
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