シャーラタンズ(The Charlatans)『Live At Last(DVD)』
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最終更新日:2022/09/29
The Charlatans シャーラタンズ, ロンドン
シャーラタンズのライヴDVDを観た。2004年12月の、ロンドンのブリクストン・アカデミーでの公演になる。会場は、スタンディングフロアとバルコニー席で、公称で5000人近く収容とのこと。フロアは満員すし詰めで、男女比は男性が多めに見える。
映像はまず会場の設営風景をさらっと流し、そしてライヴへ。バンドは、ベテランでありながらいつも通りの気取らず飾らないナチュラルな佇まいで、自分たちの「間」を持っている。セットリストは、当時の新作『Up At The Lake』からを中心としつつ、過去のナンバーも織り混ぜるという、まさにこの時点でのベストだ。シャーラタンズのライヴは、疾走感に溢れ一気に突き進むというイメージがあったが、中盤までは1曲1曲をじっくりと歌い演奏するという佇まいだ。
『Weirdo』『One To Another』『North Country Boy』『How High』『The Only One I Know』『Love Is The Key』といった、お馴染みの曲ももちろん観られる。アンコールの『Loving You Is Easy』は、珍しくキーボードのトニー・ロジャースがリードヴォーカル。オーラスは、必殺の『Sproston Green』だ。シャーラタンズは、そのキャリアを通してキラーチューンをコンスタントに輩出していることがわかる。
カメラワークがやたらと忙しく、各メンバーの顔のアップやらバンドの後方からのショットやらステージ全体のショットやらがめまぐるしく変わっていくのには、観ていて少し疲れてしまった。またライヴ本編のほかにもドキュメンタリー映像があって、リハーサル映像やメンバーのインタビューなどが楽しめる。
現在のティム・バージェスは金髪だが、ここでは黒髪。腕を上下に振ってリズムをとる仕草も、お馴染みだ。そして、ドラムのジョン・ブルックスの勇姿も確認できる。2013年に脳腫瘍のため44歳の若さで亡くなってしまい、リリース時と今とでは、この映像の意味合いが変わってしまっている。
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