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まんが道(ドラマ版)

公開日: : 最終更新日:2022/09/20 藤子不二雄

まんが道(ドラマ版)

1950年代の富山県高岡市。満賀道雄と才野茂は、合作で漫画を書いていた。高校卒業後、道雄は新聞社に就職するが、茂は会社を1日で辞めてしまう。2人は定期的に投稿したり、上京してトキワ荘を訪れてや寺田ヒロオと邂逅したりする。2人は、やがてプロの漫画家になることを決意する。

原作は藤子不二雄Aによる自伝的作品で、満賀道雄が藤子A、才野茂が藤子・F・不二雄をモデルにしている。ストーリーは事実7割、脚色3割だそうで、手塚や寺田は実名で登場。ほかにも、さいとうたかをがモデルでは?と言われている漫画家もいる。

1986年に、NHKの銀河テレビ小説枠でドラマ化されていた。道雄が竹本孝之、茂が長江健次で、当時21~22歳のふたりは、社会との折り合いに悩みつつ、夢を追いかける青年の姿を好演している。

そしてこのドラマは、脇を固める俳優陣が超豪華だ。道雄の母を富士真奈美、道雄が勤める新聞社の上司や先輩に蟹江敬三、木原光知子、イッセー尾形、酒井敏也ら。社長で道雄の叔父に、久米明(つまり道雄はコネ入社)。東京の出版社の編集者はケーシー高峰、手塚治虫は江守徹だ。

道雄は社会人になっても学生服を着ていて、無理して大人になりたくないと言っていた。それが、ラストシーンではふたりともスーツを着ていて、大人への階段を踏み出したことを示していると思った。竹本が歌う主題歌『HOLD YOUR LAST CHANCE』は長渕剛のカヴァーで、歌詞がふたりにオーバーラップしていた。

今年4月に藤子不二雄Aが亡くなったのを受け、8月に再放送された。観たのはそれこそ1986年の本放送以来だが、今でも覚えている台詞が多かった。ドラマ版には上京以降を描いた続編『青春編』もあって、こちらの再放送も期待している。

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