高橋幸宏 50周年記念 ライヴ LOVE TOGETHER 愛こそすべて@NHKホール
高橋幸宏の活動50周年ライヴになり、多数のゲストを招いたスペシャルな公演だ。がしかし、現在闘病中の幸宏は回復が難しく、入場時に配布されたチラシ類に含まれたメッセージカードにて、この日の出演を断念したことを自ら伝えていた。
【オープニング】
開演予定の5分前から、幸宏ヴォーカルの曲がSEとして流れ出し、今まで携わってきたアルバムジャケットが年代順に映し出される。サディスティック・ミカ・バン、ymo、ソロ、ビートニクス、pupa、metafive・・・。もちろんソロも、なんという、膨大な仕事量か。これを一周半ほどしたところで(開場が30分以上遅れたので、開演もその分おしていた)、やっと場内が暗転した。
バックドロップのスクリーンに、小林克也が登場。「ベストヒットUSA」のセットで、このライヴの幕開けを宣言。幸宏とは、スネークマンショーなどで接点がある人だ。
【バンド】
高野寛:ギター、ヴォーカル
永井聖一:ギター
高田漣:ギター、ラップスティール
高桑圭:ベース
堀江博久:キーボード
ゴンドウトモヒコ:管楽器、キーボード
大井一彌:ドラム
Smooth Ace(男女デュオ):ヴォーカル、コーラス
矢口博康:サックス
インストで、幸宏の曲を数曲メドレーで演奏。高野がバンドマスターで、自らの幸宏との出会いやつながりを披露しつつ、この日のライヴはきっと幸宏さんにも届くはずと語ってくれた。
【ゲストを迎えてのライヴ】
・Hana Hope
・坂本美雨、Hana Hope
・坂本美雨
・鈴木慶一
・LEO今井、小山田圭吾
・原田知世
・東京スカパラダイスオーケストラ ホーンセクション(NARGO、北原雅彦、GAMO、谷中敦)
・スティーヴ・ジャンセン
・スティーヴ・ジャンセン、坂本美雨
・矢野顕子(映像出演)
・大貫妙子、林立夫
・立花ハジメ、LEO今井
・立花ハジメ
・SANDII
・原田知世
・木村カエラ、小原礼
一部の順番には自信なし。SANDIIは、立花ハジメの前だったかも。ほぼ全員が、MCで幸宏とのつながりや幸宏への想いを語っていた。幸宏ヴォーカルの箇所は、その多くを高野寛が担い、高桑圭と高田漣も1曲づつ歌った。
LEO今井と小山田圭吾は、METAFIVEの『See You Again』を、カエラと小原は、サディスティック・ミカ・バンド『タイムマシンにお願い』を歌い演奏した。最も歓声が大きかったのは、意外にも(と言っては失礼かもしれないが)スティーヴ・ジャンセンのときだった。スティーヴは間奏のときにスマートフォンを取り出して客席を写し、それをツイッターに公開していた。
【アンコール】
ついに細野晴臣が登場。小山田圭吾とのコンビで、YMO時代にふたりで作った曲という『CUE』を演奏。そして、高野が書いた幸宏トリビュートソング『Love Together』を演奏。レコーディングに参加したという大貫妙子、鈴木慶一、坂本美雨、そして高野がヴォーカルをとり、終盤でSANDII、LEO今井、木村カエラ、原田知世、Hana Hopeもコーラスに加わった。終了後、出演者全員がステージに揃い、客席をバックに記念撮影。
この後再アンコールがあって、バンドのみで『元気なら うれしいね』を。彼らがステージを後にした後、バックの映像は幸宏のフォトに併せて映画のエンドロールのように、出演者やスタッフのクレジットを流していた。そして、ビートルズ『All You Need Is Love』が客出しSEに。このライヴのタイトルに、リンクしていた。
幸宏がこの日この場にいることができなかったのは、何より本人がいちばん悔しいはずだ。ただ、何をするにも体が資本なので、まずはゆっくり療養して回復につとめてもらえればと思う。高桑がMCのとき、来年幸宏が復帰できたときに、今回と同じようなライヴをやりたいと勝手に思っていると言っていた。これは、とてもいいアイディア。個人的にも、期待している。
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