YMO『Live In San Francisco 2011(DVD)』
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最終更新日:2022/09/14
YMO/Sketch Show YMO, 坂本龍一, 細野晴臣, 高橋幸宏
ymoは、2011年に31年ぶりとなるアメリカでライヴを実施。6月に、サンフランシスコのウォーフィールドで行われた映像を観た。
ステージには、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一が横一列に並び立つ。後方のひな壇には、向かって右から左にギターの小山田圭吾、管楽器の権藤知彦、ギターのクリスチャン・フェネスの3人が、サポートメンバーとして陣取っている。
21世紀、細野と幸宏が組んでスケッチ・ショウとして活動し、それに坂本も参加するようになる。やがてヒューマン・オーディオ・スポンジ(HAS)に発展し、HASYMOになり、ついにYMOを名乗るようになった。セットリストは、YMOの楽曲のほか、HAS、坂本のソロなども交えられて構成されていて、彼らの歩みを示しているようにも思える。
サウンドは、全般的にエレクトロニカ色が濃い。HASやスケッチ・ショウの手法を適用していると感じていて、当時のYMOをストレートに再現するよりも、時代に適応した音を発しているようだ。つまり、大御所となった今でも、3人の表現力は進化を遂げている。
サポートの3人は、それぞれ坂本や幸宏のソロツアーにも帯同したり、フェネスは坂本とユニットで活動していたりと、YMOに近い存在にある。権藤はトランペットやユーフォニアムをこなし、この音色が結構効いていて新鮮。
カメラアングルはほとんどステージで、客席の様子はわかりにくい。曲間に拍手が起こったり、終演後に全員が横並びになって挨拶する際、スタンディングオベーションが起こったりしているのを見て、好印象だったのだなと実感できる。ライヴの模様とは別に3人のインタビューも収録されているのだが、受けているのかいないのかが、自分たちでもなかなか実感しづらいと話していた。
個人的には、この公演の約1ヶ月後のフジロックで衝撃を受け、その日のうちにワールドハピネスのチケットを取り、こちらも観に行った。
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