ザ・フー(The Who)『Live In Boston』
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The Who ザ・フー, ピート・タウンゼント, ロジャー・ダルトリー
ザ・フーが2002年9月に行ったライヴのDVDを観た。2002年というのは、ツアー開始直前にベーシストのジョン・エントウィッスルが亡くなり、その悲しみと衝撃を経て行ったものであり、その後のフーの活動のあり方に直結しているともいえるだろう。
ライヴは、約2時間に渡って行われている。『I Can't Explain』でスタートし、『Substitute』『Anyway,Anyhow,Anywhere』『Who Are You』と続く。中盤に『Quadrophenia』からの3曲があり、そして終盤は『My Generation』から『Won't Get Fooled Again』へ。アンコールは、『Tommy』のプチ再構築という具合だ。
2004年のロックオデッセイの公演とほぼ同じで、ただあのときがほぼベストヒットの90分セットであったのに対し、ここではレアな曲をいくつか付加することで、より幅を広めた構成になっている。
ピート・タウンゼントは右腕をぐるぐる回し、ロジャー・ダルトリーはマイクコードをブンブン振り回していて、パフォーマンスも相変わらず元気。バンドは、サポートのギターにピートの弟のサイモン、またドラムはザック・スターキーで、メンバーも2004年の来日時とほぼ同じと思われる。
ボーナス映像として、ジョンのアートギャラリーとピート、ロジャーのインタビューがある。ジョンのアートは自分たちはもとより同世代のアーティストたちを多数描いており、これはこれで結構楽しめる。2人のインタビューは、やはりジョンの死をどう受け止めたかというところから始まり、現在のバンドの状況やツアーをしていく中での感触などを語っている。
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