プライマル・スクリーム(Primal Scream)@サマソニ2022
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最終更新日:2022/08/22
Summer Sonic 2022 サマソニ, プライマル・スクリーム
今まで9回観ているが、前回は2011年ソニックマニアで、ずいぶん空いてしまった。そして前回今回も、『Screamadelica』全曲ライヴになる。
11年前とは、バンドメンバーがかなり変わっている。そのときはリトル・バーリーのバーリー・カトガンがギターで入っていたが、今は不在。そして、ベーシストがストーン・ローゼズのマニではなく、シモーヌ・バトラーという女性に代わっている。
シモーヌは背中が開いているスパンコールの衣装に、踵の高いブーツを履いている。演奏している姿がとにかくサマになっていて、無名の状態でプライマルに加入したのは、両者にとってラッキーだったはずだ。時折中央のドラムセット前までにじり寄っては、アンドリュー・イネスとのコンビネーションを見せてくれた。
個人的に最も注目したのは、ギターのアンドリューだった。これまでワタシが観てきたプライマルでは、常にもうひとりのギタリストがいて、どちらかといえばこの人はあまり目立つ方ではなかった。がしかし、今回はちがう。カッティング、スライドバーの駆使、インプロ、と、とにかく弾きまくっている。ボビー・ギレスビーと同い年で、バンドを支え続けてきたのは、ボビーとこの人なのだ。
フロントマンのボビーはアルバムカバーアート柄のスーツ姿で、途中でジャケットを脱いでTシャツ姿になるも、またカバーアート柄になっていた。このツアー中でしか、着れない衣装だろう。何度となく拍手で場内を煽り、ステージ上を右に左にと足を進めてオーディエンスに接近していた。そして、ボビー自身が何度か微笑んでいるのがわかった。
さて『Screamadelica』の演奏だが、ライヴならではと言っていいのか、かなりクセが出ている。『Movin' On Up』の出だしや、『Come Together』ラストの合唱など。コーラスやSEには、録音した音源を多用していたが、それが生身のパフォーマンスとズレることはなかった。個人的には『Xtrmntr』『Evil Heat』の方が好みだが、ダンスとロックを融合させた『Screamadelica』は、ストーン・ローゼズのファーストと並び、唯一無二の世界観だ。
本編を『Shine Like Stars』で締めくくり、アンコールの『Loaded』で全曲演奏コンプリート。そして、クセの強い『Swastika Eyes』から『Jailbird』までを観たところで、(バスツアーの出発時間の都合上)マウンテンステージを後にした。
5人編成の現在のプライマル、結構いい。
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