小林清志さん死去

声優の小林清志さんが7月30日に亡くなられていた。死因は肺炎で、89歳だった。

小林さんといえば、なんと言ってもアニメ『ルパン三世』の次元大介に尽きる。6つのテレビシリーズ、劇場版、テレビスペシャルと、数多くのバージョンが存在する。作品毎に声優が交代していく中、小林さんは昨年まで50年以上に渡り次元を演じ続けてきた。つまり、次元は小林さんの分身のような存在だったと思っている。

次元は銃の名手であり、ルパンのよき相棒でもあった。峰不二子に振り回されるルパンにあきれ、何度となくダメ出しするも、結局は行動を共にしていた。なんだかんだ言って、ルパンを放っておけない世話好きだったのだろう。

クールでダンディーなキャラクターは、個人的にルパンや五ェ門よりも気に入っていたかもしれない。劇場版『ルパンVS複製人間』で、「今までモンローとハンフリー・ボガートのファンだったが～」という台詞があって、洒落ているなあと思っていた。

次元以外でワタシが認識している役は、『デスノート』のワタリ、『機動戦士ガンダム0083』のデラーズ、『クラッシャージョウ』のタロス。ワタリはLを、タロスはジョウを支える役どころ。デラーズは、アナベル・ガトーにジオン再興を託す役どころだった。どこか、立ち位置が次元に似ている。

亡くなられたのは寂しいが、大きな遺産を残されたとも思っている。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。