鈴木雅之@フジロック’22
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最終更新日:2022/08/03
Fuji Rock Festival'22 フジロック
フェスでは、ヒット曲をたくさん持っているアーティストは最強だ。初日のオリジナル・ラブのときにも思ったことだが、3日目は鈴木雅之が最強だ。
ドラム、ベース、ギター、サックス、コーラス2名の大所帯バンドを従え、槇原敬之『SPY』 、YOASOBI『怪物』と、カヴァーでスタート。確かカヴァーアルバムをリリースしていたので、意外性はなく、掴みとしてはかなり有効だ。そして、『違う、そうじゃない』!来たー。
MCでは、自身を、ラブソングの王様と形容しつつ、日本一野外フェスが似合わない男とも。それでも、フジロックのステージに立てたことをものすごく喜んでいるようだった。
忌野清志郎をソウルの先輩として追いかけていたと言ってRCサクセション『スローバラード』を歌い、続いてジャケットを脱いで濃いピンクのシャツ姿になった鈴木。ここでなんと、佐藤善雄と桑野信義をステージに招き入れた。コーラスの2人と5人横並びになり、シャネルズ/ラッツ&スター再編、バック・トゥ・80'sだ。
『ハリケーン』~『め組のひと』~『ランナウェイ』~『夢で逢えたら』と、子供の頃にテレビで観ていた曲が、今目の前に!そしてすごいのは、彼らが曲に頼っているのではなく、年を重ねた今の自分たちの音として、歌い演奏していることだ。懐メロにならず、カッコいい音になっている理由はそこだ。
ラストは、鈴木のソロデビュー曲『ガラス越しに消えた夏』。コロナ禍におけるアーティストとしてのメッセージも添えつつ、ステージを後にしていった。
ホワイトステージ、入場規制がかかったそうだ。そりゃそうでしょ。
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