風と共に去りぬ(1939年)
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最終更新日:2022/07/08
ドラマ
南北戦争の頃のジョージア州アトランタを舞台にした、スカーレット・オハラ及びその周辺の人々の波瀾万丈の半生を描く、壮大な叙事詩になる。公開が1939年という「早さ」にも驚かされるし、4時間近くの大作は当時としてはかなり型破りだったと思われる。
あまりにも象徴的なテーマ曲がテレビで数限りなく流れ、今でも押しも押されもせぬ名作として君臨していることもあってか、観ていないのに観たような気分にさせられていた。そのストーリーは、多くの人が感動し涙するような、清く美しい物語と勝手に思い込んでいた。が、そうではない。
スカーレットは、わがままでプライドが高い激情型。戦争で夫や家族を亡くし、一家の主として農場を切り盛りする逞しさを見せるも、女性としての幸せを掴んだとは言い難い。若い頃はいがみ合っていたレットは3度目の結婚による夫だが、結婚しているにもかかわらず心が通い合うことはなく、結局2人は別々の道を歩むことに。
南北戦争という背景はあるが、男女の結婚が恋愛感情によるものなのか、サバイバルのためなのかが、当事者たちですらわからず混乱するという状況。これは、実際に戦争を体験した人でないとわからないかもしれない。それでも男女がお互いを求めてしまうのは、本能なのかもしれない。
スカーレットをビビアン・リー、レットをクラーク・ゲーブルが演じている。原作者のマーガレット・ミッチェルは、仕上げるのに10年近い歳月をかけ、この作品を完成させるのに心血を注いだとのことで、これ以外の作品を遺していないそうだ。
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