俺たちに明日はない(1967年)
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最終更新日:2022/05/26
アメリカン・ニューシネマ
世界恐慌時代に実在したギャング、ボニー&クライドの生きざまを描いた映画が、『俺たちに明日はない』だ。
クライドがボニーの母親のクルマを盗もうとしたところから話は始まり、ボニーはクライドの大胆さが、クライドはボニーの気性が、それぞれ気に入って行動を共にし、店や銀行を襲う。2人はクライドの兄夫婦とも合流し、ガソリンスタンドで働いていたC.W.モスも加わり、揃って保安官から追われる身になる。
やがて兄は死に、隠れ家を求めてC.W.の父親の家にたどりつくが、父親はC.W.の身の保証と引き換えにボニーとクライドの居場所を教え、2人は保安官が放った無数の銃弾により、最期を遂げる。
クライドをウォーレン・ベイティ、ボニーをフェイ・ダナウェイ、クライドの兄バックをジーン・ハックマンが演じている。この作品は60年代後半から70年代半ばまで続いた「アメリカン・ニュー・シネマ」の第一作とされ、体制に反発するアウトローとして自由気ままに生きながら、最後は体制の前に朽ちてしまうというアウトラインをまさにそのままなぞっている。2人が最期を迎えるその前もその後も、乾いた空気感が漂っているのが印象的だ。
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