ハウルの動く城(2004年)
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最終更新日:2022/05/18
ジブリ
兵隊に絡まれていたのを、ハウルに助けられた少女ソフィー。しかし荒地の魔女に目をつけられ、魔法をかけられて90歳の老婆にされてしまう。街を出たソフィーは荒地で案山子を助け、案山子は彼女をハウルの動く城に連れていく。ソフィーは、掃除婦として城に住みつく。
戦争が始まり、国王に仕える魔法使いの老婦人サリマンは、ハウルに国への協力を求めてくる。国王を影で操るサリマンはかつてハウルの魔法使いの師でもあったが、ハウルは協力を拒否。サリマンはハウルをつけ狙い、その強大な魔力で荒地の魔女から魔力を奪ってしまう。
原作つきの映像化で、舞台は現実世界とは少し異なっている。ハウルの動く城は、ドアの色を切り替えることで、どこでもドアのように4種の場所に出られる仕組み。城内はあまり衛生的ではない部屋もあり、ソフィーが掃除に精を出した結果、ハウルの髪が魔法が解けて金髪から黒髪になったことも。
ソフィーを老婆にした荒地の魔女が敵かと思いきや、彼女は普通の老婆になってしまい、城に住みつくことに。一方、城を動かす動力を担う火の悪魔カルシファーは、モブキャラかと思いきや、ハウルの秘密にも深く関わる重要キャラに位置づけられている。
ハウルはハンサムで紳士を絵に書いたような男と思いきや、黒髪になったときにはうろたえ、サリマンとは向き合わずから逃げ続けるなど、弱い面も持っている。老婆にされたソフィーは、時折少しだけ元の少女の姿に戻ることもあり、彼女自身の精神的な成長が、後半ではハウルをも刺激する。
声優は、ハウルを木村拓哉、ソフィーを倍賞千恵子、荒地の魔女を美輪明宏、カルシファーを我修院達也、ハウルの弟子の少年マルクルを神木隆之介(声変わりする前!)、案山子を大泉洋、サリマンを加藤治子。
芸能人を声優に起用するのは、ジブリアニメではお馴染みだ。役と声が合っていれば、芸能人であろうとなかろうと問題はないのだが、残念ながらほとんどの場合は違和感を感じている。本作も然り。ハウルもソフィーも、役と声のズレを感じてしまった。加藤治子のサリマンは上手だった。
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