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『ダイナソーJr./フリーク シーン』を観た

『ダイナソーJr./フリーク シーン』

の活動を追った、ドキュメンタリー映画を観た。タイトルにある『Freak Scene』はバンドを代表する曲名で、冒頭およびエンドロールに流れていた。

マサチューセッツ州ボストンの郊外で、中学時代にJ.マスキスとルー・バーロウが出会ったのが、始まりだった。ディープ・ウーンドからダイナソー、そしてダイナソーJr.へと、バンド名は変遷。年齢的に、彼らのレコードデビューは早かったそうだ。

ダイナソーの歴史を語る上で、どうしても避けて通れないのがメンバー脱退劇だ。Jとルーの対立と聞いてはいたが、例えばドラッグやアルコールなどに関連したような明確な原因はなく、些細なことから喧嘩するようになり、それが積もり積もったとのこと。ステージ上でふたりが殴り合う映像が残っていたのには、驚かされた。

『Bug』のツアー後にルーはクビになり、マーフも自身の待遇がよくならないことなどに不満を覚えて脱退。バンドはJのソロプロジェクトと化すが、メジャーレーベルに移籍しアルバムのリリースは続いた。マーフは後にバンドに戻りたいと訴えたが、もう先に進んでいるとJに言われたそうだ。

解散から再結成に至るまでの描写は、短かった。2002年にJがのアシュトン兄弟と共演し、そのときにルーもステージに立つ機会があったのが、きっかけになった。再結成後、2011年には『Bug』全曲演奏ツアーを、2015年には結成30周年でニューヨーク7公演を敢行したとのことだ。

インタビューには、J、ルー、マーフの3人はもちろん、家族やマネージャー、親交のあるアーティストたちが多数登場。特に露出が多かったアーティストは、、キム・ゴードン、ヘンリー・ロリンズ、カート・ヴァイルら。結成30周年ライヴの楽屋には、の姿も確認できた。Jはカート・コバーンに加入を誘われたが、Jは自分たちの方が当時は格上だと思い断ったというエピソードも。

日本の音楽雑誌が、それぞれ一瞬だが数回映っていた。また、富士山をバックに自撮りするJの写真も。Jとルーには家族があるので家庭で過ごす時間が必要だが、独身のマーフはツアーは終わってほしくないと言っていたのが印象に残った。

ダイナソーJr.は、今年のフェスティバルで来日する。個人的にはJのソロも含めるとライヴを観るのは今度が10回目になり、楽しみにしている。

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