プリンス(Prince)『21Nights』
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最終更新日:2023/02/12
CD プリンス, レッド・ツェッペリン, ロンドン
2008年にリリースされた、プリンスの写真集『21 Nights』。2007年のロンドンでのO2アリーナ公演を含む、その前後をストーリー仕立てにした内容である。
まずは飛行機でロンドンの空港に降り立ち、ベンツでホテルへ。ホテルの部屋は当然ながらだだっぴろいスウィートだ。場面が変わる毎に「5 of 21Nights」といったようなカウントダウンっぽいテキストが入る。やがてプリンスは、ホテルからO2アリーナへ移動。リハーサルや会場設営の風景などもあり、またバックバンドであるNPGの面々、ダンサーなどのアップも出てくる。ライヴのシーンも他のシーンと同様の割り当てで、ライヴだけが拡大という編集にはなっていない。そしてライヴ終了後はアフターパーティへと繰り出し、しかしひと気のない夜の街でたたずんでいるプリンスなのだった。
この写真集にはライヴCDも同梱されていて、どうやらアフターパーティーの音源らしい。セットリストはキャリア横断的になっていて、『Girls And Boys』『Delirious』『Alphabetstreet』が入っているのは、少し嬉しい。女性ヴォーカルをフィーチャーした曲も、3曲ほどあった。ラストは『All The Critics Love U In London』で、『1999』に収録されている曲の「New York」をもじった曲である。
しかし、個人的にハイライトだったのは、中盤での『Whole Lotta Love』つまりレッド・ツェッペリンのカヴァーだ。ここではプリンスがギターを弾きまくる、インストバージョンである。 基本的にワーカホリックのプリンスは、人に曲を提供することはあっても、人の曲を取り上げることはないのでは?とある時期までは思われていた(それが明確な形でオープンになったのは、『Emancipation』でのスタイリスティックスのカヴァーだろうか)。実はツェッペリンについては、2002年の来日公演時にもこの曲をカヴァーしている。ウラ声で歌っていて、妙な感動を覚えたものだった。
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