重戦機エルガイム
『重戦機エルガイム』は、1984年から1985年にかけて全54話で放送されたサンライズアニメになる。前番組は『聖戦士ダンバイン』、後番組は『機動戦士Zガンダム』だった。
星系ペンタゴナ・ワールドは、オルドナ・ポセイダルによって統治されていた。青年ダバ・マイロードは、養父の死に際に自身がポセイダルに滅ぼされたカモン王朝の王子と知らされる。ダバは義妹クワサン・オリビーを探すため、親友ミラウー・キャオ、盗賊から仲間に加わったファンネリア・アムと共に旅に出る。
ダバたちは成り行きもあって反乱軍に加わり、ポセイダル正規軍と戦うことに。正規軍幹部13人衆のひとりガウ・ハ・レッシィは、ダバに惚れて反乱軍に加わる。成り上がりを目論みダバと敵対するギャブレット・ギャブレーは、正規軍に入隊。クワサンは、洗脳されてポセイダル軍の指揮官になっていた。
劇中のロボット兵器は、ヘビーメタル(重戦機)と呼ばれている。個人的には人間ドラマの方に気が向いていたので、記憶にあるヘビーメタルはダバが乗るエルガイムくらいだ(汗)。
その人間ドラマの方は、かなり凝っている。正規軍にも反乱軍にも武器を流す「死の商人」ことアマンダラ・カマンダラは、オルドナ・ポセイダルと深い関係があった。ポセイダルとされている女性は、洗脳されたミアン・クゥ・ハウ・アッシャーだった。ポセイダルに自治を認められたフル・フラット、ミアン、アマンダラは、かつて三角関係にあった。フラットは、ダバ、アム、レッシィの3人にかつての自分たちを重ねていた。
放送終了後に、OVA3作品がリリース。『1』は33話のダバが反乱軍のトップに立つところまで、『2』は終盤5話の最終決戦を凝縮。特に『1』は、第1話に時間を割きすぎていて、その後がかなりはしょられている。テレビシリーズ未見の人は、訳がわからないのではないだろうか。『3』はオリジナルストーリーで、劇中の時間軸では第18話前後とのこと。本編には登場しなかった13人衆の第1席次と第2席次が登場し、レッシィの祖父である第1席次サイが、敵であるダバの人間性を試す。異色だが、観ていて清々しい仕上がりになっている。
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