ポンペイ展に行ってきた

先日、ポンペイ展に行ってきた。会場は上野の東京国立博物館で、足を運ぶのは昨年の鳥獣戯画展以来になる。

ポンペイは、イタリアのナポリ付近にあった古代都市だ。古代ローマ帝国時代に隆盛を極めていたが、西暦79年の火山噴火によって都市ごと埋没してしまった。それが18世紀に偶然発見され、建造物をはじめ、王室や市民の生活が伺える品々が数多く発見された。発掘は、現在も続いているそうだ。

日曜朝イチの回で入場。最初のブースこそやや混雑していたが、その後はゆったりと観ることができた。展示物は、ナポリ国立考古学博物館から借用されていた。

絵画、彫刻、土器やブロンズ製の食器、文房具、身につける装飾品などを、観ることができた。もちろん修復はしていると思うが、こうした展示にありがちなレプリカ品はほぼ見当たらず、出土品で占められていた。時期的には紀元前後になるが、破損はごくわずかで、ほとんどが当時の状態に近いままで現存されているのは、奇跡的だった。写真や映像の技術がなかった代わりと思うが、絵画や彫刻の技術がこの時点で高度なクオリティーだったことに驚かされた。

ポンペイ関連で、個人的に親しんできたことがいくつかある。ピンク・フロイド『Live At Pompei』は、ポンペイの野外闘技場跡地で無観客ライヴをおこない、それをライヴ映像として記録した。『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』では、主人公ジョルノ・ジョバァーナが、指令を果たすためアバッキオとフーゴと共に訪れていた。2014年に公開された『ポンペイ』は、劇場まで観に行った。少し前に放送されていたアニメ『セスタス』でも、ポンペイが舞台になったことがあった。