スパイダーマン:スパイダーバース(日本公開2019年)
高校生のマイルス・モラレスは、駅の地下道で犯罪組織が巨大なマシンを使って異次元との扉を開く実験をする場に居合わせてしまう。そこへスパイダーマン(ピーター・パーカー)が現れるが、組織のキングピンに殺害されてしまう。
クモに噛まれて特殊な能力を得たマイルスは、ピーターの遺志を継いでスパイダーマンになる訓練を始めるうち、別の次元から転送されてきたスパイダーマンたちと邂逅。ピーター・B・パーカー、グウェン・ステイシー、スパイダーマン・ノワール、未来世界の少女ペニー、子豚のスパイダー・ハムだ。彼らはこの世界では徐々に弱っていて、マイルスは彼らを元の世界に送り返すことを決意する。
実写ではなくアニメで、3年前に『ヴェノム』を観に行った際、エンドロールの後にこの作品のショートムービーが流れたのを観たのが最初だった。スパイダーマンが死ぬ一方でたくさんのスパイダーマンが出てきて、なんじゃこりゃと思った記憶がある。正式に観て、やっと全体像がわかった。
本作の敵は、組織のボスのキングピンを筆頭とし、女性科学者のドクター・オクトパス、グリーン・ゴブリン、スコーピオン、トゥームストーンら。キングピンは巨漢だが特殊な能力は持っておらず、生身にして強靭なヴィランだった。
一方のスパイダーマン側は、上述の通り多種多様。主人公マイルスも黒人少年で、ボーダーレスを表現しているものと思う。ただ、ヴィランたちと戦うために集結したのではなく、自らの意思とは関係なく引き寄せられてしまった体だ。なので、個人的には今ひとつしっくりきていないが、別の次元を描写したのは、後のMCU版スパイダーマンに生きてくる。
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