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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(少しネタバレ)

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(少しネタバレ)

シンビオートのヴェノムと一体化し、奇妙な共同生活を送るエディ・ブロック。刑務所に収監されている凶悪犯クレタス・キャサディに取材した際、ヴェノムの能力によって手がかりを掴み、未発見だった遺体の発見にひと役買う。

これにより死刑が確定したクレタスは、エディを呼び出して挑発。エディに噛みついた際、シンビオート「カーネイジ」が体内に宿ってしまう。その後難なく刑務所を脱獄したクレタスは、かつて施設で知り合った恋人のフランシス・バリソンを探す。一方、エディとヴェノムはケンカ別れし、ヴェノムはエディの体から離れてしまう。

3年前に公開された『ヴェノム』の続編で、そのときのエンドロールで既に刑務所のクレタスは登場していた。今回は、1996年の施設の場面から始まり、フランシスとクレタスの別離が描かれている。強力な超音波を発するフランシスは研究施設に隔離されていたが、カーネイジと一体化したクレタスに救出され、ふたりは結婚式を挙げようとする。単なる悪ではなく、見ようによっては悲しい運命を背負ったふたりのラヴストーリーにも受け取れる。

エディの、元恋人アンのミシェル・ウィリアムスは、もちろん前作から続投。ワタシが観たのは字幕版だが、吹替版でアンの声を担当している中川翔子とアンはルックスが似ていて、中川が金髪になったようにしか見えないと思える瞬間がある。アンの婚約者ダン、コンビニの店主も、前作と同じ人が続投している。

クレタスはウディ・ハレルソン、フランシスはナオミ・ハリス(『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のマネーペニー)。監督は、なんと。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のシーザーなど、つまりモーションキャプチャー俳優のイメージが強い人だ。

ヴェノムが口を大きく開けたときの牙や、カーネイジの背中から伸びる触手のドロッとした感触は、エイリアンと同様でぎりぎり観られる気持ち悪さだ。CG技術の発達で、リアルさが表現できすぎてしまうのも考えものだ。今回はカーチェイスのシーンは少ないが、クライマックスの大聖堂での攻防が見ものになっている。

作品ならばエンドロールも必見で、絶対に席を立ってはいけない。今回は、なんとついにあのヒーローが!

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