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アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファー(2012年)

アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファー(2012年)

ロックアーティストを撮り続けたフォトグラファー、アントン・コービン。その人のドキュメンタリー映画を観た。

デジタルカメラは使わず、ポラロイドやフィルムでの撮影に拘るコービン。アナログの質感を、大事にしているように見えた。使用していたカメラは、ドイツのライカだった。

登場する被写体アーティストは、、デペッシュ・モード、など。ボノやマーティン・ゴアは、インタビューにも応えている。ルー・リードは、メタリカと組んでアルバム制作をしていた時期だったようだ。

コービンは映画監督も務めていて、/イアン・カーティスの伝記映画『コントロール』は観たことがある。イアンの半生にスポットを当てた作品でありながら、人物像を掘り下げるというより、絵画や写真のようなアートを思わせる描写の作品だ。

手掛けた作品はどれも芸術的だが、コービン自身の半生は孤独感に包まれている。オランダで牧師の子として生まれたが、愛されることを知らずに育った様子だ。学校をドロップアウトしてフォトグラファーになったことを父がどう思っているか気にかけるなど、繊細な一面を覗かせる。本人や妹のインタビューはあるが、パートナーの姿はなく、恐らく結婚はしていないと思う。

個人的な注目は、劇中にちりばめられるコービンが撮影した写真だ。エンドロールのときに、改めて写真と被写体が紹介される。上記のアーティスト以外にも、、1983年のらの写真があった。

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