風街オデッセイ2021 第一夜に行ってきた
公開日:
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最終更新日:2021/11/06
風街オデッセイ 2021 細野晴臣
約2時間半予定と告知されていたが、終わってみれば3時間オーバー。個人的に音楽フェスやイベントにはそれなりに行っていて、今回のひと組あたり1~2曲という構成には物足りなさを感じてしまうのではと思ったが、間を置かずに次から次へとアーティストが登場しては歌うという、速射砲のようなステージに圧倒された。
【オープニング】
鈴木茂 / 林立夫
いきなりの大御所に意表を突かれる。鈴木は、使い込まれたストラトキャスターをかき鳴らしながら歌い上げた。スタートとしてはやや地味にも思えたが、終わった後で振り返ると、ロック寄りの音楽性を持つアーティストが入るのは、最初しかなかった。
【ソロアーティストその1】
曽我部恵一 / アグネス・チャン / 太田裕美 / 森口博子 / 大橋純子 / 佐藤竹善(SING LIKE TALKING)
アグネスは見た目がほぼ変わらず、『ポケットいっぱいの秘密』では、松本が歌詞に「秘密」を仕込んでいたエピソードを語ってくれた。太田裕美は、松本は自分で数々の実験をしたと言い、その最初の成果と言って『木綿のハンカチーフ』を歌った。大橋純子はパワフルかつ洋楽のようなグルーヴがあり、カッコよかった。
【亀田誠治ナビゲート】
B'z / 横山 剣 / 川崎鷹也
松本隆トリビュートアルバムのプロデュースを亀田が務めたそうで、3組が登場した。圧巻はB'zで、『セクシャル・バイオレットNo.1』を、カヴァーというより完全に自分たちの曲として稲葉は歌い、松本孝弘はギターを弾いていた。稲葉の風貌は、ジョー・ペリーぽかった。横山の『ルビーの指環』は、横山のノリを出しつつも寺尾聰の原曲にダブる、理想的なカヴァーだった。『関JAM』で観たことのある川崎は、『君は天然色』を歌った。
【唯一のバンド&箸休め!?】
C-C-B / イモ欽トリオ
はっぴいえんど以外では、唯一のバンドだったC-C-B。今回は2人参加で、ギターとドラムで交互にヴォーカルを取るスタイルは、日本はおろか海外でもほぼ例を見ないスタイルではないだろうか。ドラムの笠浩二は病気を患ったようでかなり痩せていたが、声質は以前と変わっていなかった。
イモ欽は当時と同じ学ラン姿で、自ら「箸休め」と言っていた。が、『欽ドン』や歌番組で観ていた身としては、『ハイスクールララバイ』をナマで観られる日が来るとは思わず、感激してしまった。
【ソロアーティストその2】
山下久美子 / 早見 優 / 武藤彩未 / 安田成美 / 鈴木瑛美子 / 斉藤由貴 / 太田裕美
ラフな格好の山下久美子は以前と面影がほぼ変わらず、安田成美は直立不動で『風の谷のナウシカ』を歌った。早見優は派手な衣装にも関わらず無理した感がなく、そして歌が抜群に上手かった。当時のアイドルの歌唱力の凄さは、伊達じゃない。斉藤由貴は、『卒業』のときに涙ぐんでいたようだった。2度目の登場を許された太田裕美は、松本作詞・大瀧詠一作曲の『さらばシベリア鉄道』を歌った。
【風街ばんど】
多種多彩なアーティストたちのすべてに対応した、凄腕の集団だ。ドラム、パーカッション、ベース、ギター3人、ホーンセクション3人、ストリングス4人、コーラス3人、キーボード2人。この公演の音楽監督を務めたのが、キーボードの井上鑑だった。彼らだけのインスト演奏がされたのは、いい試みだと思った。
【伝説再び】
はっぴいえんど:鈴木 茂 / 細野晴臣 / 松本 隆
風街ばんどから井上とアコギの吉川忠英、そしてムーンライダースの鈴木慶一がサポートに入る。松本のドラムセットは前方にセットされ、向かって右に鈴木、左に細野晴臣でトライアングル状態に。鈴木がリードヴォーカルの『花いちもんめ』、曽我部をヴォーカルに招いての『12月の雨の日を』を経て、ついに『風をあつめて』。このとき細野がエレアコ、鈴木が「ティファニー色」のベースを弾いていた。
【撮影タイム】
出演者全員がステージに揃い、鈴木の独断いや英断で、ネットにアップしないことを条件に写真撮影OKとなった。とにかく撮りまくった(笑)。B'zと安田成美は、いなかったと思う。
無事に初日終了。明日の第二夜も楽しんできます。
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