『Pen+ 007完全読本』を読んだ
数回の延期を経て、ついに公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(以下NTTD)』。それにリンクするように、雑誌『Pen』で007特集号が刊行された。
冒頭は、最新作『NTTD』関連だ。ダニエル・クレイグはじめ主要俳優の紹介とインタビューなどで、定石のフリ定石だ。続いては、クレイグ版の4作を振り返り。以前の『007』は基本的に一話完結型だったが、クレイグ版はストーリーが直結しているからで、この構成は正しい。
以降は、シリーズを横断する形でジェームズ・ボンドを演じた俳優、謎の組織スペクター、ボンドカーをはじめとする兵器類、ボンドガール、印象的な悪役、主題歌などのテーマで区切り、シリーズを解説。シリーズ24作品および番外編2作品の概略も、もちろん解説されている。
権利関係がもつれた時期があったことも補足。劇中でショーン・コネリー時代に敵対していた組織スペクターが、クレイグ版の24作目に出せるようになったのは、整理がされたからだろう。日本公開時のパンフレットやポスターなどもあり、特にショーン・コネリー時のものは時代を感じさせる。
イアン・フレミングによる原作小説が、結構翻訳されていることを知った。個人的には映画が初見でその後さかのぼって原作を手にすることもあり、『007』についても、かなり先になるかもしれないが、もしできたらチャレンジしてみようかと。
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