Amazonプライムで『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観た
3月から7月まで劇場公開されていた、新劇場版の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。8月14日から、Amazonプライム視聴が解禁した。当初は海外のみとされていたが、その後日本も対象になった。
観るのは劇場公開初日以来で、注目はやはり「ヤマト作戦」以降だった。もしかすると、それ以前にも小ネタや伏線があったとは思うが、それらに気づくにはあと何回か観なくてはならないだろう。
アスカがビーストモードになり、眼帯をはずして左目から封印柱を出した辺りから、ヴォルテージが上がる。結局ATフィールドに阻まれてアスカはエヴァ13号機に取り込まれてしまい、そしてクローンだったことが判明。その後、ヴンダーでのすったもんだを経て、シンジはエヴァ初号機に搭乗。これ以降シンジをサポートするのがマリで、結末を知っていて観ると、2人を後押ししたくなる。
初号機シンジと13号機ゲンドウとの戦いは、やがて対話へと移行。このゲンドウの選択が、感動のラストに向けてのターニングポイントになっていた。そもそもゲンドウは、破壊や殺戮が狙いではなく、目的達成を邪魔するヴンダーを除外しているだけだった。ではその目的とは?と自問自答し、自らの半生を省みて、そして着地点を見つける。ミサトも、アスカも、レイも、着地点を見つける。そしてシンジの着地点は、エヴァに乗らなくてもいい世界だった。
終盤の裏宇宙(マイナス宇宙)では、旧版の映像、実写、絵コンテなどが組み込まれ、これだけで感動ものだった。新劇場版が、旧版のその後あるいはパラレルワールドであることはそれまでも匂わされていたが、ここに来てついに明確になったのだ。旧版を捨てるでも否定するでもなく、旧版を継承した上で決着をつけんとするさまが、素晴らしかったのだ。
Amazonプライムには、会員見放題の作品と、会員でもレンタルまたは購入料金を支払う作品の2種類がある。当然後者になるものと思っていたが、なんと見放題だった。太っ腹だ。
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