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METAFIVE@フジロック’21

公開日: : Fuji Rock Festival'21 ,

METAFIVE@ホワイトステージ

小山田圭吾が例の件でともどもキャンセルとなり、も闘病中で活動できず。今回のは、LEO今井と砂原良徳(まりん)による編成になった。アルバム発売も中止になり、当初は落胆モードだったが、ここへ来てひとつ楽しみができた。それ相応の人が、サポートとしてバンドに加わるのでは、と。

ステージが暗転し、まずはLEO今井とまりんの2人だけが登場してスタート。ワンコーラスを経たところで、ドラマーとギタリストが加わり、4人編成に。全員青いシャツを着ていて、これが今回のスペシャルバージョンのMETAFIVEだ。

4人の機材はステージ前方に詰められ、後方にスペースができているのが見て取れる。4人の付近には計10本の縦棒型の電飾が設置されていて、演奏にシンクロするように、時に発光、時に赤く点滅、と、視覚に訴える。バックドロップにはほとんどの曲で映像が流れ、リリックビデオだったりPVだったり、と、観る側を飽きさせない。

さてサポートの2人だが、目視ではわからず、検索に頼ることに。ドラムはGREAT3の白根賢一、ギターは相対性理論の永井聖一とのこと。永井はビートニクスのサポートもしているそうで、納得できる人選だ。当然ながら、2人とも凄腕だ。

LEO今井は、METAFIVEではヴォーカルに徹している印象があったが、ここではキーボードにギターもこなし、ヴォーカルに至っては高橋幸宏分もこなしていた。まりんはサウンド面での軸を担っていて、つまりこの2人がいれば、ステージを成立させることができると見極めたのだろう。もちろん本来の6人編成とは異なるが、デジタルの駆使と肉体性の駆使がいい塩梅で混合している。個人的に観るのはとZepp Diversityに続いてだが、日常の会場よりも夜の野外の方が格段に映えている。

ラストは、『Don't Move』『環境と心理』のシングル2連発。LEO今井は、「緊急事態中のMETAFIVEでした。」と言い、ステージを後にした。これはダブルミーニングで、緊急事態宣言中ということと、バンド自体がまさに「緊急事態」にあることを言ったのだと思う。

アルバム発売が中止になってしまったのが、残念でならない。当分は難しいとしても、数年後には日の目を見るようにしてほしい。

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