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スピンオフ四人囃子@フジロック’21

公開日: : 最終更新日:2024/03/29 Fuji Rock Festival'21 ,

スピンオフ四人囃子@フィールド・オブ・ヘヴン

メンバーの何人かが鬼籍に入ってしまい、最早活動不能ではと思っていた四人囃子。しかし、オリジナルメンバーの岡井大二を、山崎洋、スターダスト・レビューの根本要、元ハウンド・ドッグの西山毅、原始神母などの三国義貴がバックアップ。そして今回、のステージにも立ってくれた。

セッティングは本人たちがしていて、根本が『哀しみの恋人達』や『Highway Star』を披露。そして時間になり、『眠たそうな朝には』でスタート。個人的に、ライヴで観たことがあるのは森園勝敏時代つまり初期作になり、佐藤ミツル時代の曲ははじめてで、嬉しかった。今回のスピンオフは、キャリア全般に渡ってフレキシブルにやってくれている。後半では『ハレソラ』も演奏された。

根本がほぼ1曲毎にMCを入れ、スピンオフ結成のいきさつや次に演奏する曲の解説をしてくれた。キーボードの坂下が書いた曲も演奏されたが、坂下は現在療養中とのことだった。『なすのちゃわんやき』は難曲中の難曲と言っていて、フォロワーにとっての四人囃子の偉大さが垣間見られた。

このメンバーならではのアレンジやプレイも見られた。『空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ』の間奏は、西山と根本のツインリードになった。四人囃子は、メンバー交代はあれどキャリアを通してギタリストはひとりのはずなので、スピンオフならではの醍醐味になった。西山は終始楽しそうに演奏していて、その楽しさが観ている方にまで伝わってきた。ラストはもちろん『一触即発』で、10分オーバーの大作は、2021年の今なお輝いて苗場に響き渡った。

四人囃子のフジロック出演は2002年以来で、個人的にもその場にいた。演奏終了後には、アヴァロンフィールドで見かけた佐久間正英に、半ば強引に握手してもらった。そのときのことが、ふと脳裏によみがえってきた。

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