ライヴ・イン・ジャパン 60’s~70’s
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最終更新日:2025/01/26
書籍 デヴィッド・ボウイ, ビーチ・ボーイズ, ビートルズ, ブルース・スプリングスティーン, プリンス, ルー・リード, レッド・ツェッペリン
90年代に出版された書籍だが、70年代までの洋楽アーティストの来日公演を特集した本を久々に読んだ。
日本における洋楽アーティストのライヴは、1966年のビートルズによって決定づけられた。日本武道館は、もともと東京オリンピックの柔道競技のために建てられたが、ビートルズ以降コンサート会場の頂点に君臨し、東京ドームの開設まで続いた。
この書では、まずビートルズ以前の来日公演をひとくくりにし、その中にはビーチ・ボーイズやアニマルズの名もあった。そして、ビートルズをはじめ、1971年のレッド・ツェッペリンや箱根アフロディーテ、1973年と1978年のデヴィッド・ボウイなど、現在も語り草になっている公演が多数取り扱われている。
今は亡くなってしまった人も、少なくない。上述のボウイを始め、ルー・リード、フランク・ザッパなど。また、現在は閉鎖されている会場も見受けられる。浅草国際劇場や東京厚生年金会館など。貴重な記録だ。
各公演は見開き2ページで紹介されるのだが、多くの執筆者はアーティストのそれまでの活動に1ページから1.5ページを費やし、残りでライヴの内容を記載していた。そのアーティストをよく知らない人への配慮とも思えるが、改めて読むと、もっとライヴそのものについて触れてほしかった。
タイトルの通り、扱っているのは1979年まで。この続編、つまり80年代以降の来日公演を扱った書籍が出てもいいのにと思う。当然ながら、80年代でも記念すべき公演はいくつもあったはずだ。82年のジャム、85年のブルース・スプリングスティーンなど。個人的には、初ライヴは89年2月のプリンスだったので、それ以降はリアルタイムになる。自分が観てきたライヴについては、このサイトでもできるだけ紹介してきたつもりだ。
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