ブラック・ウィドウ(ネタバレあり)
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最終更新日:2023/02/13
その他作品 IMAX, スカーレット・ヨハンソン, マーベル
(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にて)ソコヴィア協定違反で追われる身になった、ナターシャ・ロマノフ。振り切ってノルウェーの山奥に身を隠していたが、「妹」のエレーナから送られてきた合成ガスを狙うレッドルームに襲撃される。合成ガスを守ったナターシャは、ブダペストでエレーナと合流。2人は刑務所に投獄されている「父」アレクセイを拾い、レッドルームの秘密を知る「母」メリーナを訪れる。
レッドルームはナターシャも身を置いていた犯罪組織で、世界中から少女をさらっては暗殺者「ブラック・ウィドウ」として養成していた。かつてナターシャは組織を抜け、S.H.I.E.L.D.に加入する最終試験として、レッドルームの指導者ドレイコフを暗殺。しかしドレイコフは生き延びていて、組織は変わらず犯罪行為を行っていた。合成ガスには、組織の洗脳を解く効能があった。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では24作目になるが、劇中の主要な時間軸は『シビル・ウォー』の後にあたる。冒頭は1995年のオハイオで、アレクセイ、メリーナ、ナターシャ、エレーナは家族を装い暮らしていた。アレクセイがS.H.I.E.L.D.から機密情報を盗み出し、4人はキューバに脱出すると、その後離ればなれになってしまう。ナターシャやメリーナの、悲しい過去が明らかになる。
キャストは、ナターシャはスカーレット・ヨハンソン。MCUでは、当初は特殊能力を備えたヒーローたちを脇でサポートするポジションだったが、彼女が役者としての幅を広げるのに比例するように、徐々に存在感を大きくしていった。本作は、『エンドゲーム』では悲劇的な最期を遂げて物語から退場してしまった彼女への、ご褒美のような作品ではないかと思う。
エレーナは、フローレンス・ピューという人。アレクセイは、デヴィッド・ハーバーという人。ドレイコフはレイ・ウィンストンという人で、調べたら『ベオウルフ』の主人公を演じていた。10年以上経っているとはいえ、風貌が変わりすぎている。ドレイコフの娘で戦闘スーツをまとったアントニアは、なんとオルガ・キュリレンコだった。
メリーナはレイチェル・ワイズで、ある意味儲け役だ。3人が訪れてきたときには敵対するか味方になるかはっきりした描写がなかった。それが、レッドルームの要塞に連れ去られてからは、脳を解剖されそうになったエレーナを救い、ドレイコフと対峙するナターシャにも助言を与えていた。
「ブラック・ウィドウ」とは、それまでMCUではナターシャを指すコードネームだった。しかし本作では、エレーナもメリーナも、そしてレッドルームで養成されていた多くの女性エージェントがみなブラック・ウィドウだったのだ。
MCUお馴染み、エンドロール後のシーンは、時間軸が『エンドゲーム』の後になっている。フェーズ4が本格化することが伺える。
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