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ファイヤーウォール(2006年)

公開日: : 最終更新日:2021/06/29 ハリソン・フォード ,

ファイヤーウォール(2006年)

銀行のセキュリティシステム責任者を務めるジャック。ある日、自宅に強盗団が押し入って家族が人質に取られてしまう。強盗団は、ジャックに自らが構築したセキュリティをかいくぐり、多額のお金を口座に振り込むことを強要する。

ジャックを、強盗団のリーダーをポール・ベタニー、銀行の重役のひとりをロバート・パトリックが演じている。ロバートは、『ターミネーター2』のT-1000役の人。ベタニーは、本作を観た時点では単に知性と狂気が入り混じった犯人役としてしか見なかった。がしかし、同じ年に公開された『ダ・ヴィンチ・コード』のシラス役で一線に躍り出て、その後・シネマティック・ユニヴァースの『アイアンマン』でアイアンマンスーツ内臓のAI「J.A.R.V.I.S.」、および『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』以降ではヴィジョンを演じている。

見どころは、なんと言っても主人公ジャックを演じるハリソンの奮闘ぶりだ。ただ強盗の言いなりになるだけでなく、強盗を欺き家族を救おうと何度も試みるし、後半では一気に逆転に転じる。中盤までは頭脳派、終盤は肉体派として、見せ場を作る。

強盗が恐喝して犯罪を働くという設定は、映画ならではかもしれない。しかし、コンピューターのセキュリティにからむ犯罪ということでは、現実にも充分起こりうることと思う。タイトルの「ファイヤーウォール」は、コンピューターネットワークにおいてセキュリティ上の防御壁たるシステムのことで、当時は専門性の高い用語にとどまっていた気がするが、こんにちでは結構日常で耳にしても違和感のない用語になりつつあると感じている。

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