*

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年)

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年)

コナンたちは、仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに招待される。しかし、ゲーム開発者の樫村が刺殺され、血の痕からコナンはジャック・ザ・リッパーと読み取る。ゲーム内の世界が100年前のであることから、コナンはそこに手がかりがあると考え、ゲームに参加する。

しかし、ゲームは人工知能ノアズ・アークに乗っ取られてしまう。ノアズ・アークは、50人の参加者全員がゲームから脱落すれば、リアルでの脳を破壊すると脅す。コナンは、ジャックを捕らえるシナリオを選択し、ゲームの中に身を投じる。

『名探偵コナン』の劇場版第6作目になる。劇中のリアルの舞台はもちろん日本だが、ゲーム内の舞台はヴィクトリア時代のロンドンだ。やハドソン夫人、アイリーン・アドラー、ジェームズ・モリアーティといったキャラクターが登場。特に、シャーロックはコナンをサポートする役を担っている。

『名探偵コナン』の各キャラ名称の由来は、古今東西の刑事・探偵・泥棒のキャラ名や作家名を元ネタにしていることが多い。そして、コナン・ドイルの探偵小説『シャーロック・ホームズ』は、その中心的な位置付けにある。このコラボレーションは、制作側にしてみればいつかはやりたかったことなのかもしれない。

コナン(工藤新一)がゲームの中で謎解きをする一方、リアルの世界では新一の父工藤優作が樫村刺殺の謎解きをする(樫村と優作は旧友で、優作もゲーム開発に関与していた)。母有希子も、冒頭にちょこっと登場。新一の両親が劇場版に登場するのは、本作がはじめてとのことだ。

こんにち、人工知能やバーチャルリアリティー(VR)、拡張現実(AR)といった技術は商品やサービスとして展開が始まりつつある。それを、2002年の時点で描いていたのは、時代に半歩先んじていたように思う。

関連記事

名探偵コナン 緋色の弾丸(少々ネタバレ)

名探偵コナン 緋色の弾丸(少々ネタバレ)

東京で開催されるワールド・スポーツ・ゲームス(WSG)のパーティーに、鈴木園子(鈴木財閥)の

記事を読む

名探偵コナン 異次元の狙撃手(2014年)

鈴木財閥が建設したベルツリータワー(東京スカイツリーがモデル)のオープンセレモニーに招待され

記事を読む

名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)

オーナーが毛利小五郎の後輩というつてで、コナンたち一行は西多摩市ツインタワーのオープン前内覧

記事を読む

名探偵コナン 漆黒の追跡者(2009年)

広域連続殺人事件が発生し、警視庁には各県警の刑事が集合。江戸川コナンは、捜査本部内に黒の組織

記事を読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(少しネタバレ)

服役中だった、3年前の連続爆弾魔事件の犯人が脱獄。公安の安室と風見が追跡し追い詰めるが、男の

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑