名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年)
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名探偵コナン
オーナーが毛利小五郎の後輩というつてで、コナンたち一行は西多摩市ツインタワーのオープン前内覧に招待される。その後、タワー建設に関与した市議会議員、タワーを制御するコンピューターを開発した会社の専務が、相次いで殺害される。そしてタワーのオープンセレモニーにて、オーナーの常磐美緒も、出席者の前で殺されてしまう。
警視庁による事件の捜査が進む中、タワーに仕掛けられていた爆弾が爆発し、館内は停電になってしまう。参加者は、別電源で稼動するVIP用にて地上に避難。しかしそのエレベーターも作動しなくなり、更にはタワー間の連絡橋も爆発。一方コナンと灰原は、エレベーターに乗るのを断った絵師の如月を探していた。
『名探偵コナン』の、劇場版第5作目になる。連続殺人事件の犯人および動機はちゃんとあるのだが、ツインタワーの爆破は犯人とは別に黒の組織のジンとウォッカが実行している。2人はシェリー(灰原哀)を探していて、彼女がセレモニーに来る情報を掴んでいた。当日、毛利蘭の親友鈴木園子が灰原の髪に似せたため、2人は彼女をシェリーと思い込み、エレベーターで下降中に狙撃した(これにより、エレベーターは停止してしまう)。
ゲストキャラの如月は永井一郎で、大御所然とした役はぴったりハマっている。常盤美緒は藤田淑子だとすぐわかったので、序盤で殺害されてしまったのには驚いた。この頃は、ゲスト声優に俳優など芸能人は起用していなかったようだ。
通常のテレビシリーズでは、事件のトリックやその謎解きの要素が中心になるが、劇場版となると、謎解き以上にスペクタクルな描写が前面に出ている。コナンがエンジン付きスケボーで連絡橋を飛び越えるシーン、クライマックスでのマスタングでの脱出シーンなど、劇場で観ていれば視覚的効果は圧巻だと思う。少年探偵団の3人は役立たずかと思いきや、序盤の30秒ゲームや蘭への恋バナ相談が伏線になっていて、それらはクライマックスで回収される。
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