地球最後の男オメガマン(1971年)
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最終更新日:2023/06/25
アイ・アム・レジェンド ディストピア
世界中に細菌が蔓延し、人類はほぼ絶滅。生き残った科学者ネビルは、たったひとりで生活しながら、白い肌をしサングラスをかけ黒衣をまとった集団と戦っていた。彼らは細菌に感染して体質が変異し、光に耐えられず夜間しか活動できない。やがてネビルは黒人女性と出会い、自分以外にも生き残った人間がいることに気づく。主人公ネビルは、チャールトン・ヘストンが演じている。
前半はネビルのひとりだけの生活が延々と描かれ、誰もいない市街地をオープンカーで乗り回し、自宅では胸像相手に話しかけながらチェスをし、ブティックで洋服を選び、映画館で『ウッドストック』を観る。何度も繰り返し観ているのか、セリフを覚えてしまって映像に合わせてしゃべっている。誰もいないひとりだけの世界というのを、自分に置き換えるのはかなり困難だ。
黒衣の集団との対決はホラーサスペンス色が濃く、また黒人女性とネビルとはこの後恋仲になるのだが、30年以上前の作品で白人男性と黒人女性の恋愛が描かれていたのにはびっくりした。ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが出演した『ボディガード』は、以前にスティーヴ・マックイーンとダイアナ・ロスとで制作の話があったが、当時は白人と黒人の恋愛を描くのが難しいとして結局流れた、という話を聞いたことがあったからだ。
実はこの作品と原作を同じくする、最近リメイクされた作品がある。ウィル・スミスが主演した『アイ・アム・レジェンド』だ。
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