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ニルヴァーナ(Nirvana)『Nevermind 20th Anniversary Edition』

公開日: : 最終更新日:2021/04/12 Nirvana ,

ニルヴァーナ(Nirvana)『Nevermind 20th Anniversary Edition』

の代表作であるだけでなく、1990年代を代表するロックアルバムの1枚、『Nevermind』。1991年リリース作だが、2011年に20周年記念盤がリリースされた。ワタシが持っているのは、CD4枚プラスDVDという豪華盤だ。

アナログサイズの装丁は、外箱の中央は透明フィルムに赤ん坊がプリントされていて、中のパッケージがプールの水中のみという作りになっている(反対側がオリジナルジャケットと同じプリント)。ブックレットには、当時の宣材写真や、アルバムからリリースされたシングルのジャケットも見ることができて、そういえばシングルはこんなだったなと思い出した。当時のポスターも同梱されている。

CD4枚について、ディスク1は、オリジナルアルバムのリマスターに、シングルのBサイドやライヴ音源が付加。ディスク2は、本作のプロデューサーでもあるブッチ・ヴィグのスタジオでのリハーサル「スマート・スタジオ・セッションズ」の音源や、「ブームボックス・リハーサルズ」と題されたラジカセ音源、そしてBBCセッションの音源を収録。「スマート・スタジオ~」は90年4月と、まだ『Bleach』のツアー時に行われ、ドラマーはチャド・チャニングスだった。「ブームボックス」は音質劣悪だが、その分バンドの演奏の生々しさとDIY感が伝わってくる。ディスク3は「ザ・デヴォンジャー・ミックス~」と題されていて、オリジナルアルバム11曲の初期ミックスバージョンだ。

ディスク4とDVDは、1991年10月のシアトルのパラマウントシアターという会場でのライヴを収録。注目はDVDの方で、蔵出し映像にありがちな劣悪画質でもなく、ブレもなく、スイッチングも効いている。つまりはちゃんと撮影された映像で、バンド活動時にリリースされなかったのが不思議なくらいクオリティーは高い(後に、輸入盤DVDで単品販売されている)。 時期としては、『Nevermind』リリース1ヶ月後にあたり、しかも彼らの地元シアトルということで、ファンの熱狂ぶりも尋常ではない。『Smells Like Teens Spirit』のイントロのリフを、カートがかき鳴らした瞬間の騒ぎようと言ったら、凄まじい。また、この2年後にリリースされる『In Utero』収録の『Rape Me』が既に演奏されているのも興味深い。

ステージに立つ、カートとクリス・ノヴォゼリックとの身長差がありすぎるが、調べてみたらカート175センチ、クリスはなんと2メートル1センチだった。つまり、決してカートが小柄なわけではなく、クリスがデカすぎるのだ。ドラムはデイヴ・グロールだが、ここではさすがにこんにちのとしてのご活躍ぶりを見出だすのは難しい。この時点では、表現者としては、クリスやデイヴよりもカートがずば抜けていると思うし、何でもできてしまうような勢いが感じられる。

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