映画モンスターハンター(ネタバレあり)
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最終更新日:2022/03/16
ポール・W・S・アンダーソン IMAX, ディストピア, ミラ・ジョヴォヴィッチ
特殊部隊隊長アルテミスは、自身の小隊を率いて砂漠で消息を絶ったBチームを調査していた。そこへ嵐が押し寄せ、小隊はまるごと飲み込まれる。気がつくと、地図に載っていない砂漠が眼前に広がっていた。やがてBチーム隊員の遺体を発見するが、その後砂の中から巨大なモンスターが出現。部下が犠牲になってしまう。
小隊は洞窟の中に逃げ込むが、別のモンスターが多数来襲し、残りの部下が犠牲になってしまう。アルテミスは打撃を受けて気絶していたが、気がつくと繭の中にいた。繭を破り、モンスターから逃れて洞窟の外に脱出に成功。このモンスターは、日光のもとでは活動できなかった。しかし、今度は言葉の通じない現地人に捕らわれてしまう。
日本のゲームを原作としたハリウッド映画だが、ゲームを知らなくても楽しめると思う。というか、聞いたところではゲームを知っている人にはあまり評判がよろしくない。嵐に巻き込まれて異世界に転送されるプロットは、原作にはないそうだ。ゲームの音楽を劇中に使ってほしかったとの声も。なるほど。
ゲームをしないワタシは、先入観に囚われることなく、シンプルなストーリーと壮大な映像を率直に楽しんだ。なにせモンスターたちがでかいわ凶暴だわで、これ人間が太刀打ちできるのかよ、と素直にハラハラ(笑)。今回IMAX3Dで観たが(imaxレーザーではなかった)、実写とCGのシンクロのクオリティの高さや、頻繁に引きの映像になることで、砂漠の広大さ、迫ってくる嵐の恐ろしさなどを、体感することができた。撮影地は、南アフリカやナミビアだったそうだ。
主人公アルテミスを、ミラ・ジョヴォヴィッチ。スタントとの併用はされているとは思うが、今回も体を張っている。監督はポール・W・S・アンダーソンで、ミラとは公私共にパートナーであり、『バイオハザード』シリーズが頭に浮かぶ。現地人の男ハンターが、トニー・ジャー。身体能力の高さや、武器を自在に使いこなすさまが、存分に発揮されている。ファーストコンタクトでは、ハンターがアルテミスを敵視してふたりは格闘するが、後に和解して行動を共にする。
ふたりは終盤でハンターの仲間に合流するのだが、そのひとりが山崎紘菜だ。彼女は東宝シンデレラガールとして、TOHOシネマズの予告編にはほぼほぼ登場する。劇場の宣伝や、ハリウッド映画制作現場に取材するなどしていたが、この子はいつ本格デビューできるのだろうと思いながら観ていた(ワタシが観ていないだけで、実際は日本の映画やドラマに出演している)。今回ハリウッドデビューにはなったが、出演シーンはわずかだった。あらら。
ラストは、まさかの、戦いは始まったばかりだ的な幕引きに。続編制作を匂わせまくったが、先に公開された欧米では、コロナ禍の逆風もあってか興行的には苦戦を強いられている。
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