館長庵野秀明 特撮博物館(2012年10月)
東京都現代美術館で開催されている、「館長庵野秀明 特撮博物館」を観に行ってきた(2012年10月8日で終了)。
美術館は東西線または都営大江戸線の清澄白河駅が最寄りで、東京の下町の風景と雰囲気が漂っている。そんな中にそびえたつモダンなデザインの建物が美術館だ。そして、着いてびっくり。特撮博物館の入場列が何重にもできていたのだ。アナウンスでは、チケットを買うのに35分、入場するのに2時間半かかるとのこと。ディズニーランドかよ。ワタシはチケットはあらかじめ買っていたので、そのまま列に並んだ。
結局、1時間半並んでやっと入場。しかし各展示スペースも激混みで、芋洗い状態。なので展示物に極度に執着するのはやめ、やや遠めにみながら少しでも早く次のブースに移ることを心がけた。展示されているのは、主に昭和期に放送された特撮作品で使用されたミニチュア。東京タワーをはじめとする街並みのジオラマ、ヒーローもののマスク、戦闘機や潜水艦、そしてヒーローたちだ。
メカゴジラやキンングギドラ、ゴジラなどは、ミニチュアのみならず人間大の展示もあった。ウルトラマンにはまとまったコーナーがあり、歴代ウルトラマンのマスクや科学特捜隊などの兵器のミニチュア、エンブレムのデザイン画などが展示されていた。そのすぐ後がヒーローもののマスクで、ミラーマン、スペクトルマン、ライオン丸、電人ザボーガーなどのマスクが確認できた。
目玉と言えるのが、この展示のためだけに撮り下ろされた、約10分の映像だ。題して『巨神兵東京に現る』。綾波レイの林原めぐみがナレーションをしていて、東京の見慣れた実際の街並みとミニチュアの街並みとが交錯する中、ついに巨神兵が登場。口から火を吐いて東京を焼き払い、そして一体ではなくいつのまにか数10体が連なって街を焼きつくす。これが、「火の七日間」のはじまり、という設定。つまりは、『風の谷のナウシカ』の世界観につながっていくという、嬉しい構成になっていた。
特撮の展示は一部のマニアだけが観に来るものと思い、全く並ばずに余裕で入れると思っていたが、とんだ見込みちがいだった。
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