禁断の惑星(1956年)
とある惑星で消息を絶った調査隊の救出に向かった宇宙船の一団が、惑星で生き残って生活を続けている博士とその娘に遭遇。博士は一団には引き返すよう忠告し、それを不審に思った一団は、やがて姿の見えない怪物に襲われる。この怪物は、実は博士の意識が生んだものだった。
SF映画というと、『2001年宇宙の旅』という難解ながらも金字塔的な作品があり、その後『スター・ウォーズ』シリーズが世界的に大ヒットしたことにより、映画の中で1つのジャンルとして確立されたと感じている。その後は、技術の進歩と共に『エイリアン』『ターミネーター』『マトリックス』といった優れた作品として結実し、一方で『ブレードランナー』のようなカルト的に高い評価を得る作品も登場する。この作品は、そうしたこんにちのSF映画の原点のひとつに当たると思うし、また日本のSFアニメにも影響を与えているのではないだろうか。『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザーは、この作品に登場する優秀にして愛嬌のあるロボット、ロビーをモデルにしているように思える。
エンディングクレジットを見て気付いたのだが、宇宙船のキャプテンを演じていたのは、なんとレスリー・ニールセンだった。この人をよく知らないワタシには、『裸の銃を持つ男』でのコメディーぶりしかイメージがなかったのだが・・・。
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