装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ
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装甲騎兵ボトムズ
転属命令により、惑星オドンに送られたキリコ・キュービィー。そこで模擬戦闘を強要されるが、その実態は右肩を赤く塗られたスコープドッグに狙われる、「共食い」と称された実戦だった。カースンという兵士と共に生き延びたキリコは、レッドショルダー部隊に選抜される。
レッドショルダーは、ヨラン・ペールゼンが最強を目指して創設した部隊だった。しかしペールゼンは、以前惑星サンサでキリコの異常とも言える生存率の高さを目の当たりにしていて、「異能生存体」としての可能性を見出していた。ペールゼンは部下にキリコを殺すことを指図するが、それはキリコの生存率の高さを証明することとなる。
『装甲騎兵ボトムズ』のOVA作品で、劇中の時系列としては最も古い時期にあたる。本編には未登場ながら、最重要人物のひとりと言っていいのが、ヨラン・ペールゼンだ。レッドショルダーの創設者であり、ワイズマンとは別の意味でキリコの運命に大きな影響を与えた人物だ(深読みすれば、ペールゼンをキリコに近づけたのも、ワイズマンの意思かもしれない)。
予告編では、ペールゼンがキリコを銃で撃つシーンがクローズアップされていて、かなりショッキングだった。実際は、ペールゼンがキリコの過去について語りかけるとキリコが発作を起こしてペールゼンの首を締め、ペールゼンがキリコの心臓を撃ち抜くという、更にショッキングなことになっていた。
主人公なのにどういうこと?と一瞬愕然とさせられるも、実は銃弾は心臓をわずかにはずれていて、そして驚異の治癒力によってキリコは回復する。本編第1話『終戦』で、キリコはロッチナに執拗な拷問を受けるが、それに耐え続けたばかりかすぐさま戦闘機で脱走していて、初見では違和感があった。その裏付けのようなエピソードが、ココでは描かれている。
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