ブラック・ジャック(テレビアニメ版)
ブラック・ジャックの2時間スペシャルが、2003年12月に放送された。それから約1年後の2004年10月から2006年3月までの2年半に渡り、テレビでレギュラー放送されていた。
キャラクターのデザインや動きは原作を彷彿とさせるタッチで、いい意味でアニメのような立体感を感じない。また30分という時間を持たせるためもあるのか、原作にはないシーンも随所に補充されている。写楽が、準レギュラーとしてピノコの友人役で出演していたり。ブラック・ジャックが自宅でパソコンを扱うというのも、今の時代を意識してのことだろう(過去の症例もパソコンで管理しているのかな、なんて想像もしたりして)。
原作と大きく印象が異なるのは、手術の描き方だ。原作は手術の場面とその前後のやりとりが最大の見せ場になっていた気がするのだが、アニメではストーリーのメリハリが乏しいように感じる。あとは、ピノコの声(水谷優子)がイメージとちょっと違うかなあ。
まあ何にせよ、子供だけでなく大人の鑑賞にも充分たえ得る作品だと思うし、ブラック・ジャックの原作を読んで実際に医者になった人だっていると聞く。お茶の間で毎週コンスタントにブラック・ジャックが観られたというのは、今思うととても幸せなことだった。
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