手塚治虫展(2009年6月)
2009年6月、両国にある江戸東京博物館で行われている、手塚治虫展に行ってきた(現在は終了)。この年は手塚治虫の生誕80周年に当たり、NHKでは「週刊手塚治虫」という番組も放送。7月には『MW』が実写映画として公開されるなど、手塚関連のトピックが続いていた。
展示ブースは、手塚の生誕から始まって、幼少時代からやがてプロデビュー、お馴染みの作品が紹介される、というのが大まかな流れになっていた。NHKの番組などを観たり、いろいろ関連する本を読んだりしてきた限りでは、ぶっちゃけ手塚家はかなり裕福だったようで、それで幼い頃から手塚はマンガに親しむことができたと思われる。少年時代のフィルムが流れていたが、昭和初期に映像を撮影し残せたこと自体が、稀有なことだろう。
小学生時代に初めて書いたとされるマンガ、大阪大学医学部時代のノートや医師免許取得を証明する賞状など、手塚自身に関する資料が展示されていたのは新鮮だった。また、アニメーションのセル画や絵コンテなども、貴重な資料だと思う。また、浦澤直樹の『Pluto』など、手塚死後のフォロワーたちの原稿も、併せて展示されていた。
ワタシは以前にも江戸東京博物館にも行ったことがあり、かなり広いことを知っていた。なので、手塚治虫展もそのスペースを十二分に使い切った、壮大な展示会になるものと勝手に想像して行った。がしかし、展示ブースは博物館の中の一部のスペースを使っていたに過ぎず、少し拍子抜けしてしまったというのが正直な感想だ。博物館を貸し切っても展示し切れるくらいの作品数はあるはずで、原画ももっとたくさん展示し紹介できたはずなのにと思う。
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