ライフ・イズ・ビューティフル(1997年)
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最終更新日:2021/02/01
ヨーロッパ映画 ジム・ジャームッシュ, トム・ウェイツ
第二次世界大戦の開戦前。北イタリアの田舎町にやってきたユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校教師のドーラに一目惚れ。陽気な性格のグイドは、ユーモラスなアタックを繰り返し、そして2人は結婚。息子ジョズエを授かり、書店を開業する。
やがて戦争は激化し、ナチスドイツによるユダヤ人に対する迫害行為が加速。3人は捕まってしまい、強制収容所に送られる。グイドは、ジョズエに絶望的な状況と気づかせないために、これはゲームだ、1000点たまったら勝ちで、戦車に乗れるんだよと話す。
グイドをロベルト・ベニーニ、ドーラをニコレッタ・ブラスキ。ベニーニは主演のほか脚本と監督も担っていて、アカデミー主演男優賞を受賞している。イタリア語作品でのアカデミー受賞は、快挙とのこと。とにかく、名作として評価が高い作品だ。
しかし、個人的にはそこまで感動もしなかった。前半がグイドとドーラが結ばれるまで、数年経った後半が強制収容所となり、時間配分はほぼ半々。個人的には、2対8くらいの配分にして収容所の描写をもっと増やし、過酷さを強調してもよかったと思った。
グイドがとにかく陽気で口が達者で、前半は周囲を巻き込みつつドーラの気をひくことに成功。なので後半でも、どうせグイドがなんとかして切り抜けるんでしょと、醒めた見方をしてしまった。ジョズエとドーラが迎えるラストと、グイドが迎えるラストは真逆だが、なんとか帳尻を合わせたように見えただけだった。ナレーションは、成長したジョズエだと最後に判明するのだが、前半まるで出ていないジョズエを据えるのはどうかとも思った。
否定ばかりになってしまったが、個人的に気に入ったのは、ロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキが、実生活でも夫婦だと、見終わった後に調べてわかったことだ。2人は、ジム・ジャームッシュ監督の『ダウン・バイ・ロー』で共演。ベニーニ演じる(ここでも)陽気な男ロベルトが、トム・ウェイツ演じる主人公ザックらと刑務所から脱獄。立ち寄ったカフェで、ニコレッタ演じる女主人とロベルトは意気投合する。この描写が本作でも、そして2人のプライベートでも不変なのだ。
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