ザ・ビートルズ(The Beatles)「ハード・デイズ・ナイト」
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最終更新日:2024/10/13
The Beatles ジョージ・ハリスン, ビートルズ, リンゴ・スター, ロンドン
ファンに追いかけられながら電車に飛び乗った、ビートルズの4人。なぜかポールの祖父ジョンが先に同乗していて、一行はテレビ出演のためロンドンへ向かう。祖父のジョンは列車内でも到着後のホテルでも騒ぎを起こし、果てはリンゴ・スターをそそのかし、リンゴは散歩に出かけてしまう。
全編モノクロ。いちおうストーリーがあってフィクションなのだが、当時のビートルズと彼らを取り巻く周囲を描写した、ドキュメンタリーの要素が強いとされている。冒頭、『A Hard Day's Night』が流れる中をファンから走って逃げるジョージ・ハリスンは転んでしまい、リンゴはジョージにつまずいて転んでしまう。このシーンからして、臨場感に溢れている。
後半で、見せ場を用意してもらったのがリンゴだ。4人の中では最も目立たない存在のはずが、ここでは俳優としての資質を垣間見ることができ、それが次作『ヘルプ!4人はアイドル』や、ソロ以降の俳優活動にもつながっていると思う。
列車内でメンバーが声をかける女性の中に、パティ・ボイドがいる。この映画がきっかけとなり、ジョージはパティと交際する。クライマックスはテレビ番組での演奏シーンで、客席には当時10代のフィル・コリンズがいたとのことだが、さすがにこちらの判別は難しい。
突然演奏が始まり、どこから出たのか楽器を手にとって演奏するさまには、理屈っぽく考えれば違和感ありありだが、コメディだと捉えてしまえば問題はない。また、日本の当時のバラエティー番組は、コレを模倣したのではと思ってしまう。
ビートルズの4人は当時20代前半だが、表情が少年っぽく、瑞々しい。一方で喫煙シーンも頻繁にあって、今ならコンプライアンスにひっかかるかなと思う。監督は、リチャード・レスター。後に『スーパーマン』を3作品手がける人だ。また、邦題は確か「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! 」だったはずだが、現在は原題に倣い「ハード・デイズ・ナイト」と表記されているようだ。
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