007 ダイ・アナザー・デイ(2002年)
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最終更新日:2024/05/30
ピアース・ブロスナン 007シリーズ, マドンナ, ロンドン
MI6のエージェント、ジェームズ・ボンドは北朝鮮に潜入。ダイヤモンドの商人になりすまし、武器の密輸取引をするムーン大佐を抹殺せんとする。攻防の末に大佐は滝に落ちてしまうが、正体がバレたボンドは父のムーン将軍に監禁され、拷問を受ける。
14ヶ月後、大佐の部下ザオとの捕虜交換で解放されたボンド。しかし、MI6のMから00ナンバーを剥奪されてしまう。Mは機密をボンドが漏らしたと思い込んでいて、ボンドは汚名を晴らすためにザオが潜んでいるキューバに飛ぶ。ザオには逃げられるが、黒幕がグスタフというダイヤ王であることを突き止める。ボンドはグスタフに接近して親しくなり、アイスランドに招待される。
007シリーズの20作目になり、ボンドはピアーズ・ブロスナン。この人にとって4作目になり、そして最後の役になる。今回ボンドガールは2人いて、ひとりはアメリカNSAエージェントのジンクスで、ハル・ベリー。もうひとりは、MI6のエージェントとしてグスタフの元に潜入しているミランダで、ロザムンド・パイク。3人の距離感も絶妙だ。ボンドが2人とそれぞれ関係を持つのはお約束だが、ジンクスは同じ目的に向かって協力することとなり、ミランダは結局MI6を裏切ってグスタフ側につく。ボンドに疑いがかかった機密漏洩は、ミランダの仕業だった。
クライマックスは、ボンドとグスタフ、ジンクスとミランダの格闘になる。この時点で既にステータスのあるハル・ベリーの方が、本作がスクリーンデビューとなるロザムンド・パイクよりもこの時点では格上だ。しかし、後の『ゴーン・ガール』での怪演を知っていて観ると、ダイヤモンドの原石をロザムンドに見出だしてしまう。
前作『ワールド・イズ・ノット・イナフ』でQの後任として便宜的にRとされていた人が、今回正式にQになった。ジョン・クリーズという人が演じているのだが、個人的には『フランケンシュタイン』『地球が静止する日』で観ている人だが、どちらも教授役だった(そして、Qはこの後『スカイフォール』のベン・ウィショーまで登場しない)。
主題歌は、マドンナの『Die Another Day』。マドンナは、劇中でもグスタフのフェンシングの指導者役で出演している。また、ボンドがキューバからブリティッシュ・エアウェイズでロンドンに帰って来るときと、勲章授与のためパラシュートでバッキンガム宮殿にグスタフがやって来る場面が交互に流れるが、そのときバックにはクラッシュの『London Calling』が流れている。
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