ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ(書籍)
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最終更新日:2023/06/11
The Velvet Underground アンディ・ウォーホル, ルー・リード, ヴェルヴェッツ
ジョー・ハーヴァードという、ジョナサン・リッチマンと交流のあるミュージシャンが書いた書籍になる(ジョナサン・リッチマンの名前は頻繁に登場する)。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの結成から解散まで・・・ではなく、ファーストアルバムのリリースまでを範囲としている。つまり、タイトルはバンド名よりもアルバムの方を指しているようだ。
ルー・リード、ジョン・ケイル、スターリング・モリスン、モーリン・タッカー。この4人の出自やそれぞれの出会いと結成、アンディ・ウォーホルとの出会い、ウォーホルがニコを連れてくる、など、さまざまな人間模様が書かれている。ニコは、ルーやジョンとはある時期恋愛関係にあったとされ、しかしバンド内では常に浮いた存在にあった。そしてそれは、ウォーホルも同様だった。なのでセカンドではニコはいなくなり、そしてサードではジョンもバンドを去る。なので、ファーストに絞ることなどせず、解散までを追ってほしかった。その代わりなのか、終盤ではアルバムの全曲を1曲ずるクローズアップしている。
巻末には、このアルバムの収録曲のカヴァーを整理したページがあり、データとしてとてもありがたい。また、Amazonのレビューを読まなければ気付かずじまいだったが、カヴァーを取り外したときの表紙のデザインが結構いかしている。
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