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ジャニス(1974年)

ジャニス(1974年)

60年代を代表するアーティストのひとりであり、また女性ロッカーの始祖的存在でもある、ジャニス・ジョップリンの活動を追ったドキュメンタリー映画だ。各地をツアーして回る様子を中心に据え、テレビ番組出演時の演奏やインタビューなどのやりとり、更にはレコーディング風景も収録。個人的には、映画というよりはむしろジャニスのライヴ集だと思っている。

ベット・ミドラーが女性ロックシンガー役を熱演した「ローズ」という映画もあって、この主人公のモデルになったのはジャニスだと言われている。ただ、コチラはベット・ミドラーが自分のモノにしてしまった作品だと思っていて、この中にジャニスを見出すのはちときつい。観る人に訴えるのは「ローズ」の方になるのかもしれないが、個人的には彼女の生きざまを淡々と追った「ジャニス」の方が好きだ。

ジャニスはドラッグの過剰摂取により(アルコール依存症気味でもあったそうだ)、1970年10月4日に亡くなっている。この年は、4月にはを脱退、すなわちバンド解散を表明。9月18日にはが亡くなっていて、時代が大きく動いた年だと言ってもいい。ジャニスがもし生きていれば、今年で77歳。と同い年だ。

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