レイジング・ブル(1980年)
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最終更新日:2024/10/29
ロバート・デ・ニーロ ロバート・デ・ニーロ
監督マーチン・スコセッシ、主演ロバート・デ・ニ-ロの黄金コンビによる作品で、実在したボクサーのジェイク・ラモッタの半生を描いている。
怒れる雄牛と言われたジェイクは、勝っていた試合を判定負けにされたり、八百長を仕切る組織と取引をしてしまって負けたりと、なかなか栄光をつかめない。一方プライベートでは若い娘に惚れて結婚するが、ジェイクはいつもいらいらしていて周囲ともうまくいかない。やがて、ジェイクは世界チャンピオンになるが、防衛戦に敗れた後引退し、ナイトクラブ経営に転身。全編モノクロ映画だが、ジェイクが連戦連勝を果たす合間に挿入されている、妻との結婚や家族との交流といった、幸せなひとときの一瞬はカラーで描かれている。
最大の見どころは、防衛戦に敗れた直後に場面が変わったときのジェイクの姿だ。別荘にてボクサーを引退したことを淡々と語るのだが、その体型は大きく変貌している。ボクサー時代のジェイクは当然ながら引き締まった体をしていて、それが引退後は腹回りが大きく膨れ上がっているのだ。今や語り草になっている、役のためにデ・ニーロが実際に体重を20キロ以上増やした結果である。
ボクシングの試合のシーンは『ロッキー』を彷彿とさせるが、スコセッシがほんとうに描きたかったのは、リングにいないときのジェイクの生きざまの方だったようにも思える。ジェイクのマネージャーを務め、後にジェイクと仲違いしてしまった、弟役のジョー・ペシの演技も見逃せない。
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