「zk/頭脳警察50 未来への鼓動」トークショー「ハマからのブロパガンダ」
頭脳警察のドキュメンタリー「zk/頭脳警察50 未来への鼓動」は、横浜のミニシアター「ジャック&ベティ」に観に行っていた。上映後に「ハマからのブロパガンダ」と題されたトークショーが行われ、末永賢監督とpantaが登壇した。
監督によると、このドキュメンタリーのはじまりは、2018年に赤レンガ倉庫でおこなわれたセカンドアルバム全曲演奏ライブだそう。以降頭脳警察に密着し続け、なんとか100分に収めたとのこと。クリミアへの遠征は、万が一を考えて家族親類へのメッセージをスタッフに託したが、幸い無事帰国できて、自分で処分することができたと語っていた。
PANTAの方は、今年コロナ禍でアーティストは活動を大きく制限され、予定していた還暦記念ライブができなくなった友人を知る中、自分たちは50周年プロジェクトを無事に終えられてほんとうにラッキーだったと、しみじみ語っていた。
新曲『絶景かな』に際しては、自身が20歳の頃に感じていたことをまじえたエピソードを語ってくれた。ルイ・アームストロングがベトナムに出征する若い兵士に対して『What A Wonderful World』を歌ったが、生きて帰れる可能性の少ない若者に向かって歌う歌としては違和感があったとのこと。それが、コロナ禍に見舞われた世の中に発する歌として書いて歌ったときに、『What A ~』の歌詞の意味にはアナザーサイドがあったことに気づいたのと同時に、『絶景かな』は自分にとっての『What A ~』なのだと気づき、感動したと言っていた。
この日の上映には、陽炎としてPANTAのソロ活動に帯同し、赤レンガ倉庫ライブ時のメンバーでもあった菊池琢巳とドラマーの cherryもいた(ふつうに客として観に来ていたのかな)。最後になると2人も前の方に姿を見せて、4人が横並びに。トークショーは撮影OK、ぜひネットで拡散してほしいとのことだ。
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