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勇者ライディーン

公開日: : 最終更新日:2021/01/23 サンライズ

勇者ライディーン コレクターズDVD

1975年から76年まで放送されていて、ワタシはいちおうリアルタイム世代だ。しかし、主要キャラやライディーンについては覚えているものの、どういうストーリー展開だったのか、どういう舞台設定だったのか、といったところについてほとんど覚えていなかった。以前再放送をイッキ見したことがあって、楽しみながらもいろいろチェックし、ツッコミも入れていた。

地球征服を目論む妖魔帝国に対し、巨大ロボットライディーンで迎え撃つ地球人。ライディーンは12000年前に繁栄していたムー文明の科学力によって作られ、母がムー人である主人公ひびき洸が乗り込む。いちおう操縦はしているが、洸の念動力に共鳴してその能力を発揮する面も持ち合わせている。当時のロボットアニメや特撮ヒーロー物がそうであったように、ライディーンもその流れを受け継いでいて、敵ロボットは毎回ライディーンに倒されては次回に新しいロボットが登場するという形式。洸がライディーンにフェードインするシーンも、毎回の見せ場になっている。他のロボットものと差別化できているのは、なんと言ってもライディーンのデザインだ。足はベルボトム、顔面にはツタンカーメンの面影があり、ボディーラインが美しい。操縦席が、人間でいう心臓部に当たる箇所なのも新鮮だった。妖魔帝国の・シャーキンは、美形敵キャラの元祖的存在と言える。

では不満はというと、描き方が足りない点が随所にある。そもそも、妖魔帝国とはどういう組織なのか。判明したのは、ムー文明と同じ12000年前に繁栄していたということぐらい。彼らはどのようにして誕生したのか、なぜ地球を侵略するのかという動機などが全く描かれず、単なる悪という存在になってしまっている。一方地球人側だが、ブルーガーに乗る神宮寺力が戦いに参加した背景もわからずじまいだし、明日香麗に至っては途中から理由もなくいなくなってしまっている。

他にも楽しめたことがあって、それは声優陣の顔ぶれだ。ヒロインのマリの声は、前半は高坂真琴(「エースをねらえ!」の岡ひろみの人)だった。神宮寺は井上真樹夫(「ルパン三世」の石川五右衛門やキャプテンハーロックの人)、そしてポン太という紫色のタヌキがいるのだが、なんと松金よね子がやっていた。たてかべ和也(「ドラえもん」の前のジャイアンの声の人)も、学校の先生役や敵キャラ役などでちょくちょく出ていた。

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