007 ダイヤモンドは永遠に(1971年)
犯罪組織スペクターの首領ブロフェルドの居所を探しまくる、ジェームズ・ボンド。やがて組織のアジトに潜入し、影武者もろともブロフェルドを暗殺する。
その後ボンドは、南アフリカで採掘されるダイヤモンドが何者かに略奪・密輸される事件を調査の任務につく。オランダのアムステルダムに向かい、ダイヤの運び屋になりすまして仲介者の女性ティファニーに接触。なりすますために暗殺した男の死体にダイヤを忍ばせ、ロサンゼルスまで密輸し黒幕を探る。
冒頭、復讐心に燃えブロフェルドを執拗に追い詰めるボンドは鬼気迫っていて、意表を突かれる。ボンド役はジョージ・レーゼンビーからショーン・コネリーに戻っているが、前作「女王陛下の007」のラストからの流れを汲んでいる。今回のボンドガールはティファニーで、ジル・セント・ジョンという人が演じている。ダイヤの仲介者という立ち位置からやがてボンドにつくのだが、その流れは過去の作品よりも自然に見える。
ネタバレすると、ダイヤ密輸の黒幕は結局ブロフェルドで、冒頭で本物と思い殺した相手も実は影武者だった。クライマックスは海上の巨大採掘施設で、かなり大がかりなアクションシーンになっている。
これまでの作品は、「ゴールドフィンガー」を除いて常にスペクター/ブロフェルドとの対決だった。がしかし、ブロフェルドはこの後しばらく登場しない。また、本作にてショーン・コネリーはボンド役に復帰しつつ、卒業する。
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