機動警察パトレイバー The Movie
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最終更新日:2020/06/11
機動警察パトレイバー エヴァンゲリオン
東京湾に浮かぶバビロンプロジェクトの重要拠点「方舟」より、篠原重工のプログラマー帆場が投身自殺。その後、レイバーの暴走が多発する。共通するのは、篠原製OS「HOS」を搭載していること。HOSの開発は帆場がほとんどひとりで行っていた。
特車二課の篠原遊馬は、レイバー暴走のトリガーとなるのが強風によって建造物から発せられる低周波であることを突き止める。そこへ台風接近の報があり、強風による巨大低周波が発生するのを防ぐべく、特車二課は方舟解体へと乗り出す。
主人公であるはずの泉野明の出番は少なく、今作に限っては篠原遊馬と上司の後藤が主人公ではないかと思わされる。HOSの解析はアメリカのM.I.T.で行われていたとされ、その絡みなのか、終盤ではニューヨーク市警の香貫花クランシーも登場する。帆場の話をしているときの後藤が嬉しそうだと指摘する南雲もいて、2人のつかず離れずの関係も相変わらずだ。
声優陣は「アーリーデイズ」と変わっていないが、キャラクターの絵は丸っこくなっていて、ちょっと違和感あり。謹慎を言い渡されると同時に、HOSのバージョンアップ(と称したバージョン戻し)で政治的決着を図る篠原重工と政府のやり口を聞かされて感情をむき出しにしたときの遊馬の顔など、最早誰だかわからない(笑)。
東京湾に浮かぶ拠点が「方舟」、HOSが撒き散らすコンピューターウィルスが「BABEL」、HOSの開発者帆場はアメリカ留学時に「エホバ」と呼ばれるなど、聖書からの引用と思われる箇所がある。この作品の劇場公開は1989年で、後に「新世紀エヴァンゲリオン」でも旧約・新約聖書からの引用と思われるネーミングが多いが、それに先んじている。
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