ダーティハリー2(1973年)
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最終更新日:2020/04/09
ダーティハリー クリント・イーストウッド
前作のラストで警官バッジを投げ捨てた、ハリー・キャラハン。一作限りの作品かと思いきや、本作の冒頭ではハイジャック阻止など事件解決に奔走し、以前と少しも変わらず刑事としての職務をこなす(もちろん強引なやり方で)。とにかく本作が作られたことにより、シリーズ化の流れが出来上がった。
市警がマークしていた大物容疑者が、次々に殺される事件が発生。そしてその捜査を進めるハリーは、やがて真犯人が市警内部にいることを突き止める。4人の新人白バイ警官が実行犯であり、彼らを指揮していたのはハリーの上司だった。彼らは法で裁けぬ悪党を裁いただけと居直り、ハリーを脅す始末。相棒の黒人刑事は連中が仕掛けた爆弾で亡くなってしまい、ハリーはついに彼らとの直接対決を迎える。
本作は、拳銃がポイントになっているように思う。劇中市警内での銃撃のコンテストがあり、これまではハリーが常勝だったが、今回は犯人のひとりである新人警官と延長戦まで争った末にハリーが誤射して敗れている(これも策略があったっぽいのだが)。オープニングで、クローズアップされているのも拳銃だ。
拳銃は、人間が作り出した法や秩序を象徴しているのだと思う。法に従って犯罪者を裁くのが本来の警官の役割だが、今回のように歪んだ正義感によって権力と拳銃を行使してしまうのもまた起こりうることで、人間のおろかさがにじみ出ている。
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